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テクニカル分析の利点と注意点

よくテクニカル分析と対照的に用いられる用語がファンダメンタルズ分析です。
日経225取引の場合ファンダメンタルズの分析対象としては主要国の政府や主要企業の財務状態、商活動における需要と供給のバランス、天候・戦争・災害などが考えられます。
やりようによってはその分析対象は膨大なものになります。

テクニカル分析ではそうした要素のすべてが市場の四本値や出来高と言った数字や、その数字によって視覚的に描かれるチャートに反映されているのだと言う考えを前提としています。

こうした思想に基づくため、テクニカル分析では比較的容易に入手できる数字データだけで過去の長大な期間の分析結果や売買ロジックの適用検証結果を簡単に再現し確認することができます。

更に、多少エクセルのワークシート関数やVBAなどに知識があれば、相当なボリュームの期間であろうとも簡素化された作業で短時間に分析することができます。

また、エクセルを用いれば簡単にチャートを描くことも出来るので、過去の検証結果や過去の状況を視覚化することで相場への理解も進みます。

こうした数字による相場の単純化や価格変動の視覚化がテクニカル分析の最大のメリットです。

このような利便性から、テクニカル分析の手法は一般の投資家や投資研究者が独自の売買ルールを作成する際に取り組みやすい研究素材として人気が高いのです。

堅牢なルールを必要とする「システムトレード」用のルール開発においても使い方によっては非常に有効なツールとなりえます。

しかし、よく知られたテクニカル手法だけでは実際には長期にわたって勝ち続けることは無理です。

便利で万能に見えるテクニカル分析にも落とし穴があるのです。

まず、テクニカル指標の解説ではたいていの解説で単独で用いないようにと言う注意書きをよく見かけますが、トレンド系とよばれるものとオシレータ系と呼ばれるものの一長一短に見られるようにそれぞれが単独では汎用性が低いと言うことが挙げられます。

テクニカルではバックテストの結果も良好で、当初順調に行っていても週が変わると突然パフォーマンスが悪化してドローダウンが進行するようなケースがよくあります。

これは単独のテクニカル指標に依存することの宿命であり、アルゴリズム取引のように複数の情報から判断して売買の展開を変えていくといったほどのインテリジェント製が現在のテクニカル環境にはそもそもないことから、一旦そのテクニカル指標が相場に対応しにくくなってくるとどんどん悪循環が顕著になって行くわけです。

ネットや書籍ではそれぞれ単体としてのテクニカル分析手法は詳しく述べられていますが、では複数の手法をどう組み合わせればうまくゆくのか?と言ったことは「それをいっちゃあおしまい」みたいな話なのでまず語られません。
それは、自分で見つけるしかないのです。

テクニカル指標ではある種の相場には非常に強いのだが、そうでない相場ではあまり役に立たないと言ったことが前提条件で、その克服のキーワードは先にも述べたとおり状況を検出して「使い分ける」と言うことになります。

個人的にはこの「相場の時時の状況を検出する装置」の方がテクニカル分析のロジックに優先して重要であると考えています。

また、過去の相場に対する検証はあくまでも架空のものであって、一定数以上の規模の注文などが意図通りに約定しない可能性があるなど、ロジックによっては実トレードにおけるギャップやスリッページの発生と言う考慮すべき部分への対応は原則としてテクニカル分析と呼ばれるものの範疇に外であるために、そうした大事な対応への方法はMACDやボリンジャーバンドの解説を探し出すように簡単には手に入れられないと言うこともあります。

スリッページやマーケットインパクトの影響は同じルールを使う人の注文が殺到すれば、更に非常に大きな問題となる可能性があるものなのですが、スリッページ対策をことさらにうたっている自動売買業者さんのツールやロジックを解析してみると実は大きな見落としや未解決と言うごまかしがあるなどは枚挙にいとまがないほどです。

例えばテクニカル分析ではスリッページと言う部分に対しての個別対策はかなり難しいものになります。
なので、実際にはロジック自体にスリッページが起こりにくい配慮が組み込まれている必要があります。

複数の事業者から解析を頼まれて販売されているロジックの中身を見てみてわかったことですが、一般に販売されているロジックのほとんどは、ほぼ従来の方法を多少つついた上でいろいろと数値を変化させただけで現在の結果に最適化しているようなものばかりです。

自分でやってみないとわからないことかもしれませんが、「過去三か月の相場に対して最適化しています」あるいは「自由に最適化できます」みたいな考え方は実はかなり矛盾しています。
過去三か月と同じ相場の動きは将来三か月にはまず起こらないからです。

業者さん側も本当に使えるロジックをそう簡単には公開しないと言うか、そう言うものが本当に手の内にあるのならそれはたぶん自分自身で使うと思えます。

他人に公開すれば当然自分自身のトレードにマーケットインパクトと言うようなリスクも生まれるし、ならば逆に開発者が自分では実トレードをしないと言うのであれば、そうした手法を信頼してよいのかと言う疑問がわいてきます。

私が過去に参加したある業者さんのトレードでそこをしつこく問い合わせてみたところ、「自分自身もそのトレードに乗ると自分の利益に対して迷いが生まれてスタイルを崩して会員様に迷惑がかかる」と言う返事をいただきました。

これはある意味わかりやすい真実であり、ある意味不可解な言い訳でもあります。

江戸時代の著名な相場師たちが残した手法のように、実際に公開できるのはディテールであって、その中身は個々の投資家が自分の独自のアイディアや工夫を行うことによって初めて使えるものになります。

そのためには自分なりにマーケットの癖を見つけることが大事です。

またこれとは別のテクニカル分析の問題点として、無理にテクニカル分析だけを使ったシステムトレードではわかりきったようなリスクを踏まなければならないと言ったこともあります。

例えば大暴落や急騰時は相場の相が変わっているはずなのでそれまでのロジックが機能しない可能性が高いのです。

こういう相場で粛々と昨日までと同じ取引を続けることは、やっている本人にはわかりにくいのですが、実は誰の目にも馬鹿げています。

また、日銀やFRB、米国雇用統計の発表の直後に相場が思いもよらぬ方向に動くと言ったことを何度も経験したのなら、実際にはそうしたイベントのある日には発表前の仕掛けを避けると言った方法も取れる可能性があります。

それがたとえ発表直後の一時的な現象による動きであってもテクニカルでは事務的に損切り対象にされてしまう可能性があるものです。

こうした現実的な配慮を丁寧に組み込んでゆかないと使い古されたテクニカルだけで何とかしようとすることには限界があります。

そして、このような不意の出来事や急変に対しても一本調子でトレードを行うテクニカル分析と言う方法ではドローダウンが当然大きくなります。

日経平均には夜上がると言うバイアスがあるそうです。

実際、東京市場は元来主体的に物事を牽引すると言うことの苦手な日本人の作る市場ですから、日中は比較的穏便に動き、夜間にアメリカの騎兵隊がラッパを吹きながら突撃を始めると黒船騒動のように大きく動くと言うことが多いと思われこれは結構現実味のあるバイアスと言えます。

これを検証した人がいて毎日、夜間の買い方向にラージ一枚を毎日仕掛け続けたら十年もしたら一億円に近いような相当な資産になるそうです。

しかし、トータルでは勝ててもこうした単純すぎるルールでは部分部分では途方もないような負けの時期もあるわけで、そう言う時期では耐えきれる人はまずいません。

テクニカル分析でもそれが単純なだけにこの傾向はよく起こりうる注意点です。

10年トータルではラージ一枚換算で毎年年間平均で120万円以上の利益を上げられるロジックが一年間負け続けてその年集計したら150万円のマイナスだったとしたら、統計上翌年あるいは翌々年にはその分を取り戻せるとしても普通の人の心理状態では我慢できないし、もうそのルールは一年にも及んで負けたという時点でルールとは呼べないものになっているはずです。

そうしたものをそのまま成績として公開している業者さんもありますが、それを平気で公開している時点でもはやテクニカル分析によるトレードと言うものを理解していないようにも思えます。

大きなドローダウンを回避するには、オーバーナイト…特に休日をはさんだオーバーナイトトレードへの対策や、先に述べたような急変時や変事への対策など「そこらへんに転がっているテクニカル分析」ではあまり扱われないような対策が実は必要なのです。

デイトレードのNT倍率のトレードなどでは一定以上の価格変動に対して一週間程度のトレード見合わせと言うロジックを組み込むことで大きく成績の安定性が担保出来ます。

先物ナイトセッションのトレードでは予期できるイベントによるイレギュラーな変化にはつきあわないと言う方法で、一定の堅牢性が担保出来ます。

また、ある種のロジックの移動平均期間などもボラティリティなどの時期時期ごとの相場の癖の検出に合わせて一定のルールで変化させるなどと言った方法を取ることでそれまでせいぜい4~5年程度の期間にしか対応できなかったものが十数年にわたって安定的な成績を見せると言ったこともあります。

ようは工夫とアイディア、相場の癖を見抜くための観察が大事で、エクセル上の数値にとらわれすぎないことが大事です。

ボラティリティなどは相場の癖を検出するのに有効な場合もありますが、もちろんボラティリティでの相場状態の検出が意味をなさないようなロジックもあります。
実際にはバンドウォークが何日間に何回起きてそれぞれの規模はどのようなものかと言った程度の検出が必要なものの方が多いと言えますが、相場の状態や癖を数値化することはテクニカルと言う単調な仕組みに堅牢性・汎用性を持たせるには重要なものです。

テクニカル分析は正しく使えば有効性は多々認められるものですが、万能ではありません。

それにはクラシカルなテクニカル分析の手法にこだわりすぎない現実の相場を見た柔軟な発想とコンピュータやエクセルを柔軟に使った工夫が必要なのです。





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